摩擦ダンス
街を、人間を好きになるように好きになってしまうので大好きだけど大好きだからこそ友達のままでいたい、という感じで、大好きだからこそ住みたくないと思ったりする。
生まれてからずっと同じ街で生きているので薄っぺらい感情なのかもしれないけど、一度行っただけで生理的な無理だと感じたり、好きだけどあまり深く知りたくない街とかもある。気になってるけど私なんか受け入れられないだろうなあと思ってあまり行けない街もナ。
街を知ろうとするとき、なるだけ短期間の間に同じ道を何度も通る。自分の匂いを擦り付けると同時に街の匂いを自分に擦り付ける。自分の記憶と感情を街中にばら撒く。その行為は1人でやるのが1番よい。ひとと歩いた道を次の日にわざわざ1人で歩きに行ったりする、暇人にしかできない荒技です。なんとなく街に集中できないときは缶ビール買ってしゃがみこんで、道行く人たちを眺める。人も含めて街なので。
当たり前のことだが強い感情と共に歩いた街は自然と親しくなりやすい。毎日通っている街とはまた違う親しさ。神保町近辺なんていうのはまさにそれや。
生活範囲が変わればまた今過ごしてる街への感情も変わるんでしょうねえ。学校卒業してからも会う友達会わない友達いるのと同じように本質的に相性が合う合わないというのが離れてみるとわかるだろう、と特に生活変わる予定無いけどワクワクするのだー
早く自分の街を外側から眺めてみたいぜ。
新宿は私にとって存在が強すぎる。記憶と感情をばら撒きすぎたし、匂いを擦り付けすぎた。新宿にとって私なんか全くもって取るに足らない存在ですが、私にとって新宿はデカすぎる。片想いではあるが、この関係性がめちゃくちゃ好きっす…
新宿の路上で泣きながら缶ビールを飲んだ日々のことをいつかラップにして思いを告げたいYO、20年後くらいに