爪、ありがとう

バイト後の帰路で観ていた映画が残り20分のところで最寄駅に尽きてしまったので、駅ナカドトールにて残りを観終えた。いつもは絶対に頼まない甘いコーヒーを選んでしまった為に、なかなか飲みきれず観終わってからもグダグダしている。喫茶店の類では挑戦ってするもんじゃないですね。

フランシス・ハを正月に観た流れで(?)マリッジストーリーを観て号泣し、昨日のイベントが終了したら観ようとダウンロードしておいた20センチュリーウーマンを観ました。3作とも主に「女」の映画ですね。

1人で道を歩いているときに「私は女が嫌い女が嫌い女が嫌い」とブツブツ心の中で呟いてしまう私も、この3作がグサグサ刺さってしまうということで、結局女なのだ。

女が嫌い、という前提がありながらも女の好きなところはたくさんある。女の身体はとても好き。男の体よりずっと興味深いし、どんなに見てても飽きない。銭湯に行くと他人の身体をジロジロ見てしまう。自分の少し醜目の身体を眺めるのもそれなりに好き。鏡で自分の顔を見るより、身体を見ている方がずっと面白い。多分これは人類全般的に割と普遍的なことなのでしょうね。裸婦の絵を描きたくなる巨匠たちの気持ち、分かります。

女には、美しき醜さのようなものがある気がする。生活感と美が混じっていて、見たくないものは基本的にいつも隠されているからこそそれらが露呈した時の衝撃と感動がある。あと隠されたものを見たいという欲望を引き起こす。パンチラもその類ですか?なんですかねコレは。よくわかりません。

 

でもその女の美しき醜さは、客観的視点からこそあり得るもので、私が女であるということは関係のないことである気がしちゃう。本当は絶対に関係しているし、私もきっとそれを持ち合わせているのだろうと思いますが、私にはそれが見えないよ。

だから遠くにあって絶対に客観で見ていられる男性的醜さを追いかけてなぞろうとする。なぞれるはずは絶対にないのにね。結局人間は無い物ねだり、という月並みな結論に終わる。

 

いやあ、ハニーなんとかラテ、マジで甘すぎてキッツイでぇ。飲みきれん。残します。